最近は、世相の反映で所得が少なくなったりとか、親御さんの面倒を見たりとかで2世帯住宅も少しずつ増えてきているようなきがします。
そんな二世帯住宅を建てる際の注意点を少し。
二世帯住宅を設計施工する場合、渕上建設では事前の打合せを通常の住宅設計施工のとき以上に時間をかけて行っています。
親夫婦に子供夫婦、あるいは孫も同居し、生活習慣の異なる世代が一緒に住むわけですから、それはそれは大変だと思います。
舅に姑、婿に嫁、小説やドラマなどで毎日のように題材にされるほど多くの問題を含んでいることも事実ですが、一方で非常に良い関係を築いている例もいっぱいあります。
大切なことは、設計計画を始める前に家族の中のいろいろな問題点を知り、そして、その問題点を家族で十分考えて、あらかじめ心構えを構築することだと思います。
設計施工相談に当たっては、二世帯住宅の良し悪しを十分ご理解いただくために、渕上建設が過去に設計施工したケースのその後や、他から聞いたいろいろな事例をご紹介し、良いことだけでなく、きついこともお話して、ある意味覚悟してもらうことを最初の話し合いとたうえで、設計施工の基本となる二世帯住宅の仕様の話をします。
二世帯住宅の設計計画は、縦割りにするのか、横割りにするかという大きな考え方があります。
親世帯と子供世帯をどう配置するかで、縦割りとは、連棟住宅のように、それぞれに玄関、階段、キッチン、浴室、トイレなど設け、1階などで一部それぞれに行くことが出来るドアなどを設けるスタイルですね。
横割り(上下分け)とは、1階は両親、2階以上を子供夫婦が住むスタイルですね。
つまり、2つの世帯を並べるか、重ねるかという違いだになります。
これにはそれぞれ長所短所があるほか、敷地や接道関係の影響を受けます。
二世帯住宅では、これらの玄関、キッチン、浴室の分離等や縦分けや上下分けなど決めていくのですが、大切なことは、じっくりと時間をかけて説明し意見交換をすることだと思います。
何故なら、二世帯住宅では、掃除の仕方、皿のふき方、寝る時間、留守にする時、ご近所とのつきあい、友人知人を招くときの対応など、本当に細かなことの積み重ねが日々続くことですし、気遣いなど心の問題が大きく左右するからです。
そこで、プランの打合せなどを通じて、渕上建設では「家族のルールづくり」をお願いしています。
掃除の仕方や皿のふき方、こども(孫)のこと、就寝時間、出かけて留守にする時のことなどから、お宅によっては宗教のことまで事細かく事例を交えてお話しして一定の「家族のルール」を作ること、それをふまえて設計計画することが、いつまでも仲良く暮らせる方法だと思います。
家づくりにビジネス性が入ると、どうしても急いだり急がされたり、勢いだけで進めていく可能性がありますが、十分話をしてお互いに了解しながら進めていくことが、「失敗しない家づくり」の最も重要なポイントだと渕上建設では考えています。
お気軽にご相談ください。0956-48-6006(渕上・山口)